プロレスとは青春

遅ればせながらGoing!で小橋引退試合を見た。
プロレスを見始めたガキの時には四天王として激しいファイトをしていた。その今まで見たことのない世界に引き込まれ、そこから小橋のグリーンボーイ時代、さらには入門前のサラリーマン時代を知った。まさに努力の人だったと思う。ひたすらにひたすらに努力と練習であの肉体と精神を築き上げたのだと思う。
本人も言っていたが、引退試合ができて良かったなと思う。腎臓がんに首、肘、膝と全身ボロボロの状態で、あれだけの引退試合ができ、そしてリングを降りられたのは幸せなことというよりも奇跡なのかもしれない。
危険技の応酬だ、と四天王プロレスの負の部分が取り上げられることがある。小橋もその犠牲者だったかもしれないが、四天王プロレスがプロレス、プロレスラーの魅力を極限まで輝かせたのも間違いないと思う。あんなギリギリのプロレスは今後二度と出ない、これは断言できる。だからこそ、リアルタイムで四天王プロレスを見られたのは一生の貴重な体験だった。
あまりにも好きなことすぎてうまく書けない。引退試合ができなかった三沢さんのことも頭をよぎり体が熱くなった。その三沢さんと死闘を繰り広げた小橋が引退しリングを降りた。いつも感動と励ましを与えてくれた小橋のプロレス、生き様にただただありがとうと言いたい。
「プロレスとは青春」―小橋建太