前作は短編の集まりで構成されていたが今作は長編。個人的には前のような短編が何話かあるほうがいい。
短編・長編は別として中身はしっかりと楽しめた。1、2ともとにかくいい意味で軽くて楽しめる。2〜5ページで区切りを設けていて、その度にパパッと場面が変わる。それ以外にも作者の書き方もあると思うが、その軽さが心地よい。
心霊・オカルトものだが、怖さを植えつけるのがメインではなく、その背後にある真実をつきとめるほうがメインになっている。恐怖ものの本ではないので、これからの季節そういうものを読みたいという人は注意。テレ朝の金曜深夜枠のミステリードラマな感じが好きな人は絶対ハマると思う。
3が近々出るということで楽しみだ。2でもいろいろな謎が残されたので、3でそれらが明らかになるだろう。マンネリ化さえしなければこれからもっと人気が出ると思う。
- 作者: 神永学
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 単行本
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