『心霊探偵 八雲8 失われた魂』を読んだ

八雲シリーズも8、外伝が1つあったので9作目。最初の頃の謎がようやく見えてきた。
八雲の出生、一心との関係など今まで謎に包まれていた部分が明らかになってくるが、そちらが中心となっているようで犯人探しという意味の謎解き要素はほぼない。登場人物が限られているので初めから犯人はほぼわかる。トリックだのよりも八雲とその周りの今まで知られなかった部分を見せる、というような感じがして、完全にシリーズを読んできた人のために作られたような今作だった。
帯に「クライマックス突入」と書かれているので、いよいよ心霊探偵シリーズも終わりに近付いている。個人的にはクライマックスシリーズのようにここからちょろちょろと続いていくのではなく、次作あたりできっちりと締めてほしい。

心霊探偵 八雲8 失われた魂

心霊探偵 八雲8 失われた魂