山場だった

発表。この日までギリギリ体が壊れなくてよかった。発表が終わって体がぶっ壊れたが、それがちょうど週末だったっていうのはある意味体調管理がよかったのだろうか。
その発表だが、とりあえず無事に終わったと思う。自分で作ったものを発表したから質問されても困らない自信はあったが、他研の教授から突っ込んだ質問をされた時は焦った。後で聞きに来ていた先輩に「教授の質問きつかったっす」と言ったら「それだけ気になっているってことだよ、他の教授も興味持っていて周りで話していたよ。まあ全体的にいい発表だった」と言われた。お世辞でも嬉しかった。年明けからの苦労は無駄ではなかったな、と思った。
突っ込んだ質問をした教授からはいいアドバイスをもらえたから体調がよくなったら今のプログラムに追加してバージョンアップしようと思う。ありがとさんです。
他の人の発表も聞いていたが、同じ専門分野のさらに分けられた学科の話でも材料や制御になるとかなり難しかった。それだけ複雑で細分化された段階になっているのだと思った。独創的なことをやってる発表もあり決してつまらないことはなかった。
同じような分野でかなり高度な計算手法を使って計算をしている人がいて、しかもムービーで結果を出していたので、すげえなと思って発表を聞いていたが、教授が「それはどうやったの?」と聞いたら「いや、計算は元々あったやつで・・・」という返答だった。自分で作っていないのかよ、とそこで興味がなくなった。どんなものか後でゆっくり聞こうと思っていたのに。
その後もその教授が「じゃあ君は今回の研究で何をやったの?」と追求すると「ムービーで見てみました」。プレゼンの仕方からしてものすごいことをやっているんだなぁと思っていたが、実は自分でやっていた部分は少ないようだった。う〜んなんだかなぁ。逆を言えばハッタリですごいことをしたように見せられるんだろうなぁと思った。
他にも質問されてメッキが剥がれた人が何人もいた。教授陣はそこらへん見抜いているんだな、と変なところが気になった。自分でやっていないなら大々的に書かかなければいいのに。というか知らないことは書かないほうがいいのに。いいふりしようとせずに、本当に自分が研究したことのみで勝負すればいいのに、それをしないのは自分のやったことに自信がないように見える。自分のやっていることの全体像がわかっていないに感じる。大抵そういう人はボロが出る。それで評価されて何が嬉しいのだろうか。
もちろんちゃんと自分の研究をしている人はたくさんいて、アプローチが似ている人とはそこで意見交換をした。お互いにどういう設定をしているかや、現在の問題を話した。アプローチは似ていても設定は違っていて、「えっそうやっているの?」「ああ、そうなの?」とお互いにいい刺激になった。まだまだやることはたくさんある。
これからさらに研究は続くが、知らないのに知ったふりをしたり、ハッタリかますようなことはしないようにしたい。本当に自分のやったことで評価されるようになりたい。例えダメでもそっちのほうがずっといい。