ウソのように聞こえるが全部実話

 9時過ぎに帰宅しテレビを見ているとトントンとドアを叩く音。「勧誘かよだるぅ」と思い居留守。それでも5分以上いた。マジ勘弁と思っていたらメールが。「あけてくれよ〜」リビングレジェンドO野氏だ。恐る恐るドアを開けると暗闇に浮かび上がる伝説の男。どうやら部屋に入れないといけないらしく、しぶしぶ中に入れた。
 上に書いた薔薇族愛読者なので身の危険を感じ菊の門は絶対にO野氏にむけないようにした。痔になりたくない。
 招かれざる客だが、何も出さないのは悪いと思いコーヒーを出すと一口飲むなり「まずっ!泥だ!」と文句を言われた。こいつは・・・
 アポなしで来てここまでやられたらオラもう我慢できねえ!いっちょビビらせてやっか!ということでO野氏の妹に電話した。
私「もしもし久しぶり。ちょっと変わるね」
O「もしもし、どなたですか?」
そんな感じで相手が誰かを探っていたが、相手が妹だとわかった瞬間急に声を太くして
「米沢です」
と偽名を使った。せこっ!声変えても絶対バレるのに。少しの間「米沢さん」でいたが結局バレて兄妹の会話に。相変わらず妹に敬語を使っていた。
 コーヒーを飲みながら話している時に「キャバクラ楽しいんだけどお金かかるんだよね〜仕送り増やしてほしいよマジで」と言っていたので、私が妹と話していた時に「キャバクラ行っていると仕送り足りなくなるらしいから、仕送り増やしてほしいって親に伝えて相談してほしい」と頼んだ。妹はふたつ返事で「OK」。O野氏は私の会話中に「それはやばいよ〜」と電話のむこうの妹に聞こえるように言いつつ目は「よくぞ言ってくれた!サンキュ!」と笑っていた。
 そんなこんなで11時半くらいに迎えに来た先輩の車に乗って帰った。嵐のような二時間だった。
 それにしても仕送り増額を要求してまでキャバクラ行くより、キャバクラ行くお金はバイトするなりして自分のお金で行ったほうがいいと思うのだが。私の考えは間違っているのだろうか。