僕の茅ヶ崎ライブ2023

茅ヶ崎ライブ2023に行ってきた!
ライブ前に毎日サザン聞き、開催10日前くらいからちょくちょく早朝に会場の設営状況を見に行き、ライブ初日には茅ヶ崎駅、市役所周辺のファンの多さを目にしていたことで既に気持ちは高まっていた。


そんな状況だったのでメンバーが出てきた瞬間、一曲目が流れた瞬間に感極まって泣くかと思ったけれど、加山雄三ソングでメンバーが入ってきた時の笑顔を見て涙という言葉も思いも消えた。そして一曲目の『C調言葉に御用心』のイントロと共に花火が打ちあがった瞬間に全て笑顔に変わった。嗚呼、この時を、このライブを待っていたんだなと自然と手を叩きながら思っていた。
そして『C調言葉に御用心』でモニターにメンバーが5分割で全員写った時に「幸せだ」と自然と呟いてしまった。そうだ、幸せだった。サザンがいて、サザンに励まされ、サザンと共に生きてこられ、サザンの45周年を祝えて、そして桑田さんのふるさと茅ヶ崎でサザンのライブをこの手を叩きこの耳で聞いている。幸せなんだよ。サザンが今もいて、メンバーが笑いながら演奏している、そのことが幸せだ。一曲目からとてつもない多幸感に包まれながらその場にいた。


その後も70年代から90年代、90年代から2010年代、そこからまた70年代、80年代に戻りながら2023年最新曲をやったりと、それこそサザンの45年間、ステージよりも茅ヶ崎市よりも広い振り幅を最大限楽しませてもらった。
小学校で出会ってからずっと世界で一番好きな曲の『真夏の果実』が45周年のライブ、茅ヶ崎でのライブで聴けたことは一生の宝物になった。


サザンと共に生きてきたので、曲が流れる度に
「この曲中学校の時好きでテープで何度もこれだけ聴いたなあ」
「これ高校の頃の友だちが好きな曲だったな」
「大学の頃初めての一人暮らし、ボロアパートで扇風機回しながらラジカセから流れるこの曲聴いていたな」
「社会人なって初めての土地、初めての会社生活で不安ばかりがあった時にこの曲に心を支えてもらっていたな」
「結婚式の時この曲の歌詞を使わせてもらったな」
と、自分の人生も一緒に流れてきた。
サザンよりは長く生きていないけれど、それでも子どもの頃からサザンが好きだったので、人生の良いことも苦しいこともいつもサザンがそばにいた。そのサザンを生で見て生で聴ける、やっぱり幸せだと手が耳が膝が噛み締める。


45周年の新曲3曲どれもに「ふるさと」への思いが含まれていること、桑田さんが最近のインタビューで茅ヶ崎に限らず日本人それぞれのふるさとについて語っていること、そして桑田さんのふるさと茅ヶ崎でライブを行ったことから、今回はふるさとがテーマだったのかなと思う。桑田さんも歳を重ねて望郷の思いが増してきたのかな。そして「ふるさと」というのは単純に茅ヶ崎を指したふるさとではなく、サザンファンそれぞれのふるさとを指しているのだと感じた。ふるさとを思いふるさとを大事に、そして今を生きようというメッセージを感じた。そしてサザンというふるさとが今もあるよ、ここにあるよ、というのも全身で感じた。そりゃあもう幸せよ。夢のような時間だった。


茅ヶ崎ライブ2023、幸せだった。僕は幸せだった。サザンがいて幸せだった。サザンが好きで、幸せだ。