実家からのお土産

服を着ると「ん?」と一瞬思って、でもその気持ちがどこから来たのかわからずスルー。
日中過ごしているとまた「ん?」となる。2回目なので今度はその気持ちの元を考える。なぜそう思ったのか、ああ匂いだ、でもこの匂いはどこから、クンクン。


あ、この服、実家で洗濯してもらった服だ。洗剤なのか柔軟剤なのか、とにかく普段自分がする洗濯の時とは違うものなので、それがひっかかっていたんだ。
気付いてからはその「ん?」が「ああ」に変わる。襟を上げて鼻の頭に乗っけて、クンクンしてしまう。ああこの匂い、実家の匂いだ。


なんてことはないのだけれど、これが嬉しい。実家の匂い、帰省時の実家からのお土産。次は自分の家で洗濯するのですぐに匂いは消えてしまうのだけれど、それだけにその体験が貴重だし、嬉しい。クンクン、楽しい。