言い方はおかしいかもしれないけれど、「面白いけれど難しい」という感想だった。
何によって人の死となるのか、誰が死を決めるのか、読んでいるうちに自分も考えるけど、答えが出ない。「この胸に刃を立てれば」「その時を決めるのは誰」という終盤の章の題名が本当に心に突き刺さる。そして終盤の家での事件が震えるほどの危険さと難しさを感じさせる。
答えは人によって違うし正解なんてないかもしれない。でも読めば誰もが自分なりに答えを考える。中盤のある種の不気味さが嘘のような最後の終わり方は救いだった。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/11/18
- メディア: 単行本
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