『Hな人人』を読んだ

H(ひきこもり)な人たちを書いたショートショート集。第1話の「進化する世界」から渡辺浩弐らしさ全開で止まらず最後まで一気に読んでしまった。
全てひきこもりの人の話なのだが、「供養」のような読んでいてゾッとする話もあれば、几帳面引きこもりなら思わず同意してしまう「ニート」なんて話もあり、その振り幅の広さに飽きがこない。
「ニューメディアじいさん」「社会復帰」「職業:ひきこもり」が特に面白かった。
インターネットはもはや普通のインフラになり、SNSも多数の人がやっていて、簡単に繋がれる世の中になったからこそ、「ひきこもり」に生きる、生きていきたい人も増えていると思う、私も含めて。そんな人はぜひぜひこの本を読んでほしい。もちろん自分の部屋にこもって。

Hな人人 (星海社FICTIONS)

Hな人人 (星海社FICTIONS)