飯野賢治さん死去

このニュースを見た時衝撃的だった。思わず「えっ?」と声が出た。
飯野賢治さんの作品を初めてやったと言うか見たのは『Dの食卓』だった。友だちが3DOを持っていて、遊びに行った時に初めて見てびっくりした。
2D、ドット絵というのが当たり前だった頃に3Dでしかも異様な雰囲気のアドベンチャー。友だちと一緒にあーでもないこーでもないと言いながらやった記憶がある。
それから飯野賢治作品に惹かれ、さらに雑誌でのインタビューなどから飯野賢治本人にも惹かれていった。『エネミー・ゼロ』は僕はクリアできなくて友だちがクリアするのを見ていた。良くも悪くもあの時期最も注目されていたクリエイターの一人だったと思う。


リアルサウンド』はとにかくハマッた。当時酷評されたが、全くそんなことが気にならないくらい個人的には面白かった。真っ暗で何も絵のない画面、選択肢が発生したことを知らせるチャイム。脚本も音楽も世界観も、とにかくこのゲームが大好きだった。点字の取説やハーブの種を同梱するというのも良かった。
このゲームはサターン版もドリームキャスト版も買った。こういうのも「ゲーム」なんだ、と教わった気がする。
脚本がネット公開されたので、改めて読んでみようと思う。遊んでいたあの頃と同じ気持ちには、きっとなれると思う。
ゲームに残した功績はあまりにも大きい。そして亡くなるにはあまりにも早い。合掌。


ゲームクリエーター飯野賢治さん死去 「Dの食卓」作者


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