はぁ、そうですか

カチョさんに呼ばれ面接?面談?
いろいろ言われたけど、要するに昇進するからもっと組織を回す立場をしっかりやれとのこと。
回答は「いや、いいです。昇進とか興味無いです」。そう言うと「いつまでもそんなんじゃダメだぞ。上がったら上がった分だけ仕事の幅が広がって楽しいぞ」と言われる。はぁ、そうですか。
はっきり言って、大した実力もないのに声だけデカくて上ってのさばっている人を見ているから、昇進ありきの奴が嫌いでしょうがない。フェイクかどうか見極められず声高に耳障りのいいことを言う奴を評価する上も上だが。
偉くなりたい、昇進したいという奴ほど信用出来ない。野心だとかガツガツだとか肉食系じゃなく、怪しい。結果としてついてきたらいいじゃない。
そんな名ばかり野郎どもがのさばっているからこんなにひどい状況になっているんだなあと思う。本当に上に立つ人間なら、競争の激しさや苦しい状況を語って「だからお前ら頑張れ」ではなく、語った後に「頑張ったのに申し訳ない。協力が必要だ」と言う人の下で働きたい。どうせ働くなら、ね。
なんでだろう、うまくいった時に「ありがとう」と言えて、うまくいかなかった時に「ごめんなさい」を言える偉い人がいない。うまくいったら「もっと頑張れ」、うまくいかなかったら「どこも厳しいからもっと頑張れ」と言う。「ありがとう」と「ごめんなさい」を上の立場の人が言う姿ってとても心動かされるんだけど、言える人がとても少ない気がする。
「ありがとう」「ごめんなさい」を言えないマネジメントがいる会社は潰れると思う。


そんなカチョさんのよくわからない面談みたいなのを受け流し、直電で「今暇?」と軽い声をかけてきた他の部署のカチョさんのところに行く。行ってみたら軽い声とは真逆の難問題。
「こんな難問題だと知っていたら絶対に来なかったですよ!」「まあまあ、いいじゃない、なんとかしてよ」と軽口叩き合いをしてから取り組む。うーん、こりゃ確かに難しい。
他の人の話も聞いて対策を立てて仕込みを入れる。その後のデータ取りと解析で解決の見込みが出てくる。エキサイティングな取り組みでなかなか面白かった。
そんなこんなでなんとか目処が立ったこの問題、そのカチョさんが最後に言ってくれたのが「ありがとね。頼んでよかったよ」。こんな下っ端にありがとうと言ってくれるなんて。うーん、やっぱりありがとうと言える偉い人に惹かれる。そしてまたこの人のために頑張りたいと思う。でも照れるので「もう二度とやりませんからね!」と憎まれ口で去る。本当はまた困った時に呼んでほしいな。