一万個のアドバイスより一回の「そうだね」

誰かに悩みを打ち明けられた時は、肯定するようにしている。
以前は「それはこうだよ」とか「俺はこう思う」とかアドバイス指向の聞き方をしていたけど、それだと相手がより辛くなることがあると自分の経験からも学んだ。


「大人になると褒められることが少ない」というのは社会に出てある意味どんなことよりも一番学んだことだし、「ただ話を聞いてほしい時だってある」というのもわかった。
そんなただ話を聞いてほしい、自分の考えを言いたいという時に「いやいや、それはね……」「それよりこっちのほうが……」と言うのは逆効果。
悩みを聞いて、「そうだね」の一言が解決になることだってあると思うし信じている。


それが優しさかというと、そうじゃないと言う人もいると思う。でもそういう優しさも絶対に必要だと思う。
そして、優しさは絶対に必要だと思う。やんちゃな子どもの頃に足りなくても、成長して競争の中生きる大人になったらもっと意識するべき思う。甘い考えだと思われてもそれだけは絶対に信じていたい。


頑張れ、頑張れ、もっと頑張れ、現状維持ではダメだ、歩みを止めるな、もっと高みを目指せ、物足りないぞ、なんでできないんだ、頑張れ、頑張れ、もっと頑張れ――
正論だと思う。正論だと思うんだけど……
常に元気でポジティブで努力し成長し続けることを求められて、でもいつだって将来は不安な社会人にとって、今の自分を肯定してほしい時って必ずあると思う。
「それよりこう考えたほうがいいよ」よりも誰かの「そうだね」がほしい時がある。
「頑張れ」じゃなく「そうだね」のほうが人に元気を与えることだってある。


周りが何と言おうと、悩むくらい一生懸命やっているんだから、肯定する。