明日へ

4月から始まった『明日へ ―支えあおう― NHK東日本大震災プロジェクト』。毎週見る度に改めて震災の被害の大きさを感じる。
第2回の時の渡辺謙さんの「離れていると震災のことを思わなくなることは簡単にできてしまう」というような言葉は、日本にいるもっともっと多くの人に届いてほしい言葉だった。
今回は「南相馬・大町病院」。看護師の手記にある「放射能さえなければ」、看護師が語る「原発のことさえなければ」「震災後に絆、絆と言われたけれど、壊れた絆のことも考えてほしい」が重い。病院に残った人も苦しいし、避難で去った人も苦しい。家族のためを思って避難したのに「逃げた」と自分を責める姿に、事故の深さを感じる。
起こったこととそこから復興へ向かう今を伝えるためにもこの番組は続いてほしい。
他人事、あんなことはもう生きている間は起こらない、と思うか、いつか来るかもしれないことと思い何かを学ぶか。
ふるさとがなくなったり入れなくなったりするようなことはもう二度と起きないでほしい。