今日、そして明日

『宮城ライブ〜明日へのマーチ!!〜』、いよいよ今日始まる。
明日ライブに行くけれど、今回はただのライブじゃないので正直戸惑っているところもある。
明日は震災から半年、そして今回のライブは去年病で活動休止し、紅白で復活した桑田さんの実質初めてのライブ、復活ライブになる。
被災地、会場は遺体安置所だったところ、そこで行われるライブ、どういった心構えで行けばいいのか戸惑っているところもある。楽しんじゃっていいのかな、とまで思ったりもした。
でも、行くからにはそこにあるもの、そこで見るもの、そこで聴くものを素直に受け入れて、そのままの感情でいこうと思う。感情に任せるままというすごく逃げなやり方かもしれないけれど、それでいこうと思う。
「このたび、宮城でライブを行うことを決めました。
 未曾有の震災を前にして、“音楽”にどれほどの力があるのか悩んだ時もありました。
 けれど、自分に出来ることはやっぱり音楽しかありません。
 昨年のふとした病の間にもたくさんの応援をいただき、私自身すごく勇気づけられました。今度は私からの恩返しの気持ちを込めて、東北の地に歌を届けたいと思います。 」
という桑田さんの言葉を受け止めて、明日はその場のものを受け入れたい。


震災後東北の被災三県のうち岩手と福島では瓦礫撤去(本当は全部大切なものでこういう表現ではないのだけれど)でほんの少しだけ手伝いができたけれど、宮城には行けなかった。様々なニーズがあるフェーズに入ってきたけれど、いずれ宮城にも何かできることは必ずしたい。自分にとって宮城は特別な場所だし、親や友人以外に自分を成長させてくれたともいえる場所。


そして桑田さん。無理だけはしないでほしい。病気が治ってくれただけで嬉しかったのに、また歌を歌ってくれるなんて本当に自分にとっては奇跡の贈り物。だから無理はしないで、今見せられるものを見せてくれたらそれでいいな。プロとしての気持ちがなかなかそうはさせてくれないと思うけれど。
MUSICMAN』からは「古の風吹く杜」「本当は怖い愛とロマンス」「それ行けベイビー!!」、そして新曲「明日へのマーチ」のどれかが聴けたらもう崩れ落ちそう。
『呼び捨て〜』の「哀しみのプリズナー」のようなスタートでも『音楽寅さん』の「今でも君を愛してる」のようなスタートでもない、予想もつかないスタートになる気がする。
東北の地に桑田さんの歌が響く。