桑田さんライブ@さいたまスーパーアリーナ!!!

桑田さんライブに行ってきた!さいたまスーパーアリーナ!ちょっとだけネタバレあり。


有観客で、生で桑田さんを見て歌が聴けるということで、久しぶりの「かつての当たり前」にライブ前から緊張していた。
分散入場を経て会場に入ると、制限緩和もありかなりの観客がいた。観客を見て、ああ少しずつ元に戻れてきているんだなと思った。
しかし、声援・歌唱禁止でマスク着用というルールがあり、どんなライブになるのかなという思いはあった。


そんな思いの中ライブが始まった。1曲目は絶対にご飯EPのあの曲だろうと思っていたから、まさかの別の曲に驚き、そして感動した。
桑田さんがふとした病になった時に作っていたアルバムの曲で、ふとした病になる前に歌詞も作ったのにそれが桑田さんの体と人生を案じていたかのような内容で、当時大変驚いたけど、それがこのコロナ禍で歌われるとまた別の意味を持つ、この時代にぴったりなものになっていた。
適当に手を抜いて行こうな、我れ行く旅の道中は予期せぬことばかり、命をありがとネ……コロナ禍になってからの2年弱、経験したことのない状況の中で、色々な苦労や制限を耐え頑張ってきた観客を労うように聴こえてきて、自然と涙が溢れてマスクの上部を濡らしていた。


それを含めた冒頭3曲はこれまでの制限、そしてこれからまた元の日々に戻れるかもしれないという希望が歌われていて、「この日が来ると信じてた」人へ「開演お待ちどうさん ご来場 大変御足労さん 毎日お疲れさん ようこそここへ」と優しく包んでくれた。
声を出せないという制限が余計感情を爆発させたのか、もうこの冒頭3曲の間はずっと涙が止まらず、こんなに楽しいライブが始まったのになんで涙が止まらないんだろうと興奮と涙腺が混線していた。


その後もごはんEPの曲やこれまでの曲をMCを混じえてひたすら興奮が続く流れで進み、あっという間のライブだった。
声援・歓声なしのスタイルでどう楽しめるかというのは杞憂に終わった。観客の声援がないことでバンドの音がはっきりと聴こえて、従来のライブよりも楽器音をより楽しめた。手拍子と拍手だけでも十分伝わるし、ステージと観客席のコミュニケーションは取れるのだと感じた。


生きていてよかった、この先も辛いことはあるけど。
まるでコブラツイストを食らったみたいな日々を送りつつ、命がけで今日も生きてるんだよ――それは今日来た、来られなかったファンもそうだし、桑田さんやバンドメンバーもそうだと思う。そうやって毎日命がけで頑張って、そして思いを共有できるということって、明日への希望になるんだなと思った。


ありがとう桑田さん!本当に楽しかった!