サッカーを見るのが好きになりました

友人に誘われてJリーグ観戦へ。Jリーグ以前にサッカーも見たことがない素人。
サッカー素人レベルは
・J1のチームを把握していない
・今年のW杯もニュースで結果を知った程度
・W杯で本田、駒野、遠藤、長谷部、長友選手を知った
・今日試合をするチームの順位も選手も知らない
・キーパーが手でボールを持っていい時と持っちゃいけない時の違いを行く時に教えてもらった


試合を見る前にサッカーのことを思い出したけど「寒い時にボール顔に当たると痛いんだよなあ」と中学の体育のサッカーを思い出すくらいだった。
さらには猛烈な雨で会場に向かっている時点でテンション下降。この天気でもサッカーはやるのか、と妙に感心してしまった。


横殴りの雨の中スタジアムへ。中に入って友人からユニフォームとタオルを借りてサポーター姿に。さらに雨合羽を着て準備OK。
そしてスタンドへ。
お・
お・・
お・・・
おおおおお!!!
大雨だしJリーグはブームというほど盛り上がってはいないだろうと思っていた。サポーターもそんなにいないだろうと正直思っていた。
それが、それが、スタジアムが綺麗な赤と青で埋まっていた。友人は「いつもに比べたらすごい少ない」と言っていたけれど、雨の中これだけの人が入るのかと圧倒された。
席を確保しようとスタンドへ出てサポーターに混ざった瞬間、肌がざわついた。応援の歓声に包まれ揺れる空気を感じて一気に興奮した。全員がフィールドを真剣な眼差しで見て声を出している。応援のために来たのだから当たり前だと思うかもしれないけれど、その姿を生で見て感動に近いものを覚えた。すごい。一心に応援をしている。
そんな応援の姿勢にテンションが一気に上がりながら席へ。それからフィールドを見る。サッカー初観戦だったけれど、フィールドが広いな、とまず思った。そしてそれに対してゴールが狭いな、と思った。時々なんとなくテレビでサッカーの試合を見ることがあって、その時「なんでもっと点入らないんだろう」と思っていたが、そんな考えは間違いだと気付いた。こりゃそう簡単に入らない。フィールドの広さにサッカーの11人が少ないなと思ったくらいだった。この広いフィールドをフルで走ってあの狭いゴールに全員で協力して入れる、これは並大抵のことではない、と感じた。サッカー選手がゴールした瞬間のあの喜びようが少しわかった気がした。
試合をするのは選手だけど、サポーターだってずっと応援している。選手は雨に濡れフィールドを一生懸命走る。サポーターは雨に濡れ一生懸命声を出し応援する。やっていることは違うけれど思っていることはお互い同じだと思った。初めは応援で何言っているかもどこのどのタイミングでジャンプしているのかもわからなかったけれど、最後のほうでは一応手拍子くらいはできるようになった。
日が暮れてスタジアムのライトがフィールドを照らすようになるとますます綺麗に見える。雨はどんどん激しくなっていくけれど、その雨もライトに照らされて線としてフィールドに吸い込まれていく。濡れることも寒いことも気にならず声を出してただフィールドのボールを目で追う。
点が入った時、そして試合が終了して勝利が確定した時、前の後ろの横の見知らぬサポーターとハイタッチをした。それがとても楽しかった。試合が終わっても応援を続けるサポーターの中にいることに心地良さを感じた。
生で見てサッカーの魅力がわかった。面白いね。晴れていたらカメラ持って行ってあの芝の綺麗なスタジアムを撮りたかったなあ。
一生懸命な人を一生懸命な人が応援し、応援している側も励まされる姿が素敵だった。自分もその一員になりたいと思った。サッカーを見るのが好きになりました。