今の最高を今最高のものに「残す」

サザンオールスターズ 1998 スーパーライブ in 渚園」を見ながら一杯、いっぱい。
12年近く前なのに今見ても興奮し感動する。『夕陽に別れを告げて』「瞳の奥で泣く」というフレーズには今でもじゅんとくる。バリバリ(死語)の学生の頃もこの歌何回も聞いていたよなあ。
思い出はいつまでも残る。でも今改めて見ると気付くものもある。画質。
アプコンと画質調整でDRCを最大限に活かしてもSD画質には限界がある。HD画質でもそもそも撮るソースのせいで2007年くらいのものでもノイジーというか眠い画質のものがある。「モノより思い出」、という言葉というかキャッチコピーには今まで生きていた経験からうなずく。でも、ただ、やっぱり、見るならもっといい画質で見たいよなあ、と思う。
思い出では、というか思い出補正ではもっとクリアでハイディフィニションなだけにそれがもったいなく残念に感じる。例えば暗所でのノイズは当時ではどうしようもなかったというか、それが最高峰だったのかもしれないが、現在では裏面照射による感度改善がある。ハイビジョン対応のもので撮れば眠い画質にはならなかったのではないかと思う。
これからライブDVD(個人的にはDVDが死語になって欲しいと思う)やライブBDが出るのならば、最高峰のものでソースを撮ってほしいと思う。BDレコーダーではAVCで長時間録画などあるが、やっぱり本当に残したいものは最高ビットレートだと思う。まあテレビ番組くらいならそれでもいいと思うけれど。パーソナルなものはやっぱりこだわりたいかな、と思う。記録できるもの、そしてそれを残せるものが両輪で動かないと本当にいつまでも残したいものは残らない。
アナログ放送を見ていた人が地デジを見たりHDゲーム機の映像を見たときその違いに感動したと思う(SDでも綺麗なものは本当に綺麗だが)。そしてフルHD対応テレビで地デジを見た人はやがてBSやレンタルでBD映画を見て「地デジは汚い」と思ったと思う。1440と1920の違いはあっさり気づかれると思う。地デジは高精細がウリじゃなく移行したかったんだろうな、と思うはず。そしてやがてテレビよりフルHDの家庭用のカメラのほうが綺麗じゃね?と思う時も来るような気がする。
将来4K2Kがデフォルトの世界はいずれ来ると思う。白黒からカラー、カラーからハイビジョンは長かった気がするけど、デジタル化が進んでそこから先はあっという間かもしれない。だから今映像で残したいものがあったら最高のもので残すのがベストだと思う。今は今しかない。だから今最高のもので残すしかない、気がする。
結局自分が行けなかったサザンの昔のライブを映像ソフトで見て愚痴を言うだけなんだけどね。もちろん今見ても感動や興奮は変わらないんだけどね。そしてできればそれを現段階で最高にクリアなもので見たかったんだけどね。そしてできればそれを生で見て最高の映像解析装置かつ保存装置で最高に補正のかかる脳に残したかったんだけどね。
茅ヶ崎ライブ頼むからソフト販売してくれ!

1998スーパーライブin渚園 [DVD]

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