TAKUNOMI NIGHT

友達からお誘いがあり店ではなく長屋で酒宴、つまりTAKUNOMI NIGHT。友達と話をするとどうやら自分たちはかなり質素な生活をしているほうらしい。帰省したときに同様のことを言われたので少なくとも贅沢な生活をしていないというのはガチであろう。確かに今日も食べ物以外では使っていない。他の人の話によるといただいているお駄賃以上に使う人もいるらしく、カアドなる生計(たづき)以上のものを買うことのできる不思議なる硬紙を使って先延ばしにしているらしい。貰った以上に使えるという便利さの反面、どうも人心を惑わせる恐れのあるものらしく、奴(やつがれ)のような世間のことには疎い者にはとても使いこなせないもののようで。
酒を飲んで話ができればそれで満足な幸せな質素者たちなので、それが贅沢になる。「夏川純サバ読んでいるけどいける?」「友近ってアリ?」みたいな中・高校生のような阿呆な話で盛り上がる。振り返ると中・高校生の頃は「山田まりやアリ?」とか「八木アナいいよな〜」とかいう話をしていたから全く進歩していない。類は友を呼ぶ、質素者は質素者を呼び、下衆は下衆を呼ぶ。阿呆なトークに花が咲く咲く。
明日からまたお店(たな)と長屋の往復の日々。やはり町人だけど心は武士(もののふ)たるもの真面目に生きるべきである。質素に、謙虚に。