『姫君』を読んだ

山田詠美にハマりそう。5つのうち「検温」「フィエスタ」はどうもわからなかったけれど、「MENU」「姫君」「シャンプー」はど真ん中。この恋愛ストレートとひねくれストレートとねじれストレートがズバンと入ってきた。
特に「姫君」は最高。MはSの気持ちがわかるしSはMの気持ちがわかる作品。姫子と摩周の出会い、暮らし、会話が絶妙。支配しているつもりの姫子が実は摩周に支配されていて、と姫子が気付きラストへという展開がとても素晴らしくまとまっていて、他人の人生を一気に見た感じがした。

姫君 (文春文庫)

姫君 (文春文庫)