『学生島耕作』を読んだ

島耕作の大学時代の話。
文通の子が芸能という世界で遠くに行ってしまうほろ苦い出来事もあれば、「女性に恥はかかせない」という理由で最初は眼中にもない女性とそういう関係になってしまったりと、この頃から女性関係はすごいぞ島耕作。そりゃ会社入ってもモテまくるわ、抱きまくるわ。

入学当初は東京の学生は遊んでばかりじゃないかと思っているのに、いつの間にか自分も試験前以外は遊んでばかりの生活を送ってしまう。
そんな典型的な大学生のようだけど、時代が時代だけに学生島耕作のメインの話は学生運動になっている。大学受験の時からの知り合いのクラムチャウダーがあまりにも時代に翻弄されていて、どうか一般の暮らしに戻れるようにと思いながら読んでしまう。

学生運動がメインだけど、初芝で長い付き合いになる樫村との出会いや、度々ピンチを救ってくれるグレさんとの出会いも描かれていて、社会に出る島耕作の原点を知ることができて嬉しい。
それにしてもモテすぎだ。

学生 島耕作(1) (イブニングKC)