『意識のリボン』を読んだ

綿矢りさの最新作。短編集だけど、うーん、普通。
岩盤浴にて」はなるほどと思う大人の友人関係心理、「こたつのUFO」は”可能性はいつだって、外ではなく自分の内側に埋まっている”という一文、「履歴の無い妹」は話を聞いていていつの間にか自分も写真に執着している姉という描写など、ところどころ響いてくる描写はあるのだけれど、全体的に振り返るといまいち伝えたいことがわからない。
ミステリー?ファンタジー?ホラー?と、ジャンルで区別するわけじゃないけど、短編ごとにかなりバラけた印象を感じた。


意識のリボン

意識のリボン