『Gスピリッツ Vol.33』を読んだ

今回のテーマは「王道回帰」。
天龍、カブキ、小鹿、渕、ドリーといった超ベテランレスラーから元全日本の小橋、そして現全日本かつ社長の秋山まで全日本たっぷりどっぷりの特集。旗揚げ当時から現在までをしっかり追える。なんてったって表紙がジャイアント馬場!この表情。そういえば、今のちびっ子の大きい人の代名詞って誰なんだろう。自分の時は100%馬場さんだったけどなあ。


個人的に特に興味深かったのは浅子と雅央の元全日本同期対談。秋山や大森といった、エリートだったり体格に恵まれたりといった人が入ってくる中、入門試験から入った”雑草”組がどう思っていた、どう乗り越えていったのかが語られていて、一番読み応えがあった。プロレスファンは圧倒的に強いレスラーにもちろん惹かれるけれど、歯を食いしばって上に向かう雑草レスラーにも惹かれる。そしてそれがプロレスの面白さの一つ。自分の全感情と全力を出して立ち向かう姿に魂を震わされる。その結果負けても見放す気にはならないし、ずっと負け続けた相手に初めて勝った時は自分のことのように嬉しい。絶対的に強いレスラーじゃなくても感情移入できる、それがプロレスの素晴らしさ。


稲妻二郎特集が何気に気になったので、次号の後編も楽しみ。