鉄砲玉として行動を起こすまでの最後の3日間。
21歳の若者がこんなに激しく生きるなんて。娑婆にいられる3日の残り時間が少なくなるほど多くの人に出会う。いろいろな人に出会い、叫び、笑う。でも残り時間はなくなっていく。
なんだろう、たくさんの笑いの要素があって、ハチャメチャなことがたくさんあるのに、悲しい。純平の底に今までの人生の悲しみがあるから、陽の中に陰の姿が常に見える。
結末は悲しかった。こうなるしかなかったのか。最後の最後まで少しの明るさを求めていたけれど、最後に待っていたのは暗くはないけれど悲しい最後だった。
うーん、これしかなかったのかなあ。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/01/20
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