『24 -TWENTY FOUR- ファイナル・シーズン Vol.9-12』を見た

24遂に完結!嗚呼終わってしまった。
ジャック・バウアーという男の強さと狂気を感じたVol.9-12だった。悲しみと怒り、この2つがここまで人を恐ろしく動かすのかと思った。こんなに怖いジャックはシーズン1から通して初めて見た。ニーナ復活後にジャックが追い詰めた時を超えていた。
そして国の長さえも真実を曲げるということにも恐ろしさを感じた。久しぶりに頼りがいのあるテイラー大統領ですら狂う姿に憤りとどうしようもないもどかしさを感じた。そしてそんなことにしたのがあの歴代大統領でも最悪最クソのあいつだったからもう余計許せなかった。和平のためなら真実を隠蔽していいのか。最後に出た答えがテイラー大統領の真実であったことは嬉しかった。
テロリストの信念と大義、国の信念と大義、そしてジャックの信念と大義を見せてもらった。そしてジャックの信念と大義だけはどんなことがあっても絶対にぶれずに強いままだった。この一貫した姿勢があったからこそずっと24を見続けていたのだと思う。
クロエがいてよかった。ジャックがクロエに「初めて会った時、君にこんなに世話になるとは思わなかった」と言っていたけれど、見ているこっちもそう思った。クロエなんて常に眉間に皺を寄せていて扱いづらいメンバーだなあと思っていた。ファイナルシーズンまで登場してしかも活躍するとは初めて見た時は全く思わなかった。ありがとう、クロエ。
最後までジャックはジャックだった。そして孤独や誤解を常に共にしてきたジャックの最後もやっぱりそうなるのか、と悲しい気持ちになった。正義と国のために戦ってきた男がなぜこんな仕打ちを受けてこんな辛い道を歩まなければならないのか。あれほど助け合ったクロエと直接会えず、ジャックは見ることもできずにただ見えていると思って顔を向けるだけ。そんな最後のシーンで思わず泣いてしまった。シーズン1から見てきて、そして最後に至るあのシーン。決して綺麗な最後ではなかったけれど、ずっと追われ戦ってきたジャックならあの最後しかないな、と納得した。それにしてもジャックが空に顔を向けるところでは涙が止まらなかった。
毎回最後に出るデジタル時計表示が最終話だけシーズン1から続いてきたそれとは違うことで、本当に終わってしまったんだな、と思った。
24本当に面白かった。こんなに面白いドラマには今後なかなか出会えないと思う。ありがとう、ジャック。