これはミステリーだと思って読まないほうがいいと思う。
全く全体像が見えないままインタビューのように話が進んでいく。そのうちにだんだんと見えてくる。しかし事件を語る人物は誰もが無機質に思える。
読んでいるうちに全体像が見えてくるので、真相はなんだろうなんだろうと思い先が気になりどんどん読み進められる。しかし最後があまりにも明かさないままなので消化不良だった。示唆しているがはっきりとは言わない。これをよしと思うかだめと思うかで評価が分かれると思う。ミステリーだと思わずに読んでいけば終わり方は作品全体の世界を壊さない綺麗なものだったのかもしれない。
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/25
- メディア: 文庫
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