ポリス!

帰り道に目の前を杖をつきながら歩いていたおじいさんがいきなり転んだ。びっくりして近づき声をかけてみると、おじいさんは立ち上がれず、本人もびっくりしているせいかうまく話せていなかった。
とりあえずおじいさんを道の横の腰掛けられるところに座らせて様子をうかがい、歩けそうになかったので近くにあった交番でお巡りさんに事情を話して来てもらうことにした。が、そこでの対応がひどかった。「名前は?」「家の電話番号は?」などと極めて事務的な受け答え。お年寄りということもあり、転んで本人も気持ちが動転しているところなんだからもうちょっと優しい言い方があるんじゃないかと思った。夜というせいかおじいさんの痴呆も疑っているらしく、名前、年齢、住所などを繰り返し聞いて内容が変わらないかを確かめているような感じだった。対応としては正しいのかもしれないけれど、もうちょっと気持ちのこもった、相手を思った接し方があるんじゃないかなあ。自分がその立場で、ドキドキしている中制服着た警官に立て続けに威圧的に質問されたらもっと緊張するし、自分が悪いことしているんじゃないかと申し訳ない気持ちになる。
結局家族を呼ぶことになって、警官にもういいですと言われその場を離れた。おじいさんへの言い方、接し方が全体的に冷たかったなあ。少なくとも「まちのおまわりさん」という感じではなかった。身近な存在がこんな感じだと組織全体もそうなんじゃないかと思っちゃう。もっと市民に優しくしてくれよ!その場を離れるときにおじいさんが何度も「ありがとうございます、ありがとうございます」と言ってくれた。なんか胸がしめつけられた。
帰宅後も警官への怒りがおさまらず今日は我慢するはずだった酒を飲んでしまった。飲んだくれて就寝。