情報ドランカー

昨日親戚が来て、その時高校生のいとこと話す機会があったのだが、恐ろしいものを感じた。
悪い意味で、頭がいわゆるネット脳になっていた。やたら知識があるような話し方をするけれど、どれもネット上で見たことのあるような情報や意見。
自分もネットはかなり利用していて、いろいろなことを調べ、使い役に立っている。しかし虚実入り混じった大量の情報があるので自分で考え判断していかないといけない。有益な情報と真実に見える真っ赤な嘘がごちゃ混ぜになっている世界だから、利用者による部分が非常に大きいと思う。
しかしそのいとこは匿名の情報を全て鵜呑みにしていた。明らかにちょっと自分の頭で考えれば嘘や噂のレベルだというような、判断力ある人なら信じなかったりむしろネタとして楽しむようなことも本気で信じていた。それとなくそれはまずいよと指摘しても大量の情報を持っているから弁が立ち、理論ではなく情報武装をしてくる。他人の話をあたかも自分が経験した結果として話していた。
いろいろと話すけどじゃあ実際その中で自分が会ったり買ったり経験したことは何ですか?となるとほとんどない。
大量の虚実入り混じった情報に溺れている。ネットをすると情報量に関してはほぼ困らない。ただ、その情報を価値や真偽は関係なく一気に受けるから、判断する力が非常に必要になる。あまり外を知らずネットの世界を見ると受けを超えてその情報のリンチにあう。しかも怖いのはそのリンチが直接大きなダメージを受けるのではなく、蓄積されて気づくと完全にやられてしまっていること。判断力がない状態で情報リンチにあい、もうあそこまでいくと元に戻ることは不可能だなと思った。
判断力、ある程度の視野・経験がないならネットはしないか親が規制したほうがいいと感じた。あれは本当にまずい。