『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだ

面白かった。これは面白い。ストーリー、構成が絶妙で、テンポもよくあっという間に読める。
二年前と現在が交互に書かれていて、最初はこれが何の意味があるんだろうと思いながら読み、その意味がわかったときに衝撃を受ける。悲しい物語の続き、二年前の河崎と今の河崎、そしてボブ・ディラン。う〜ん、よくできている。
今まで『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』を読んだが、伊坂幸太郎作品はどれも強い正義が書かれている気がする。勧善懲悪はやっぱりスカッとする。そしてただスカッとするだけじゃなくあっと驚くネタが仕込まれている。
ストーリーも見事だがタイトルも秀逸。違いを意識しない、アヒルと鴨だともっと多くの人が考えられたら。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)