さよなら故郷

帰省終了。今年は全然雪が降らず、道路も見えるような状態で、全く雪国に帰ったという感じがしなかった。親も「雪投げしなくて済むから楽なのは嬉しいけど、こうも降らないと冬らしさがなくてなんかねぇ」と言っていた。寒いには寒いけど、あの駅に降り立ってすぐに耳の端がちぎれるほど痛くなる寒さはなかった。今年は暖冬だというけど本当に暖かい冬なんだな(変な表現)と身を持って感じた。


今回も近付くとうまく感謝や楽しい気持ちを伝えられず、離れる時になって伝えられないことを後悔する帰省だった。帰省で家族全員集まるととにかくみんなお盆以降にあったことを一気に話すからやかましい。マシンガンのようにみんな離れている間にあったことを話してご飯を食べお酒を飲む。そんなだから噛みあうような噛み合わないような……そんなやかましさと、義娘をかわいがり実の息子はほっておきの状態についつい閉口してしまい、日頃の感謝を言えずに無言でボーッとしていた。


直接言えるほど近付きすぎると言えなくて、直接言えないくらい離れると言いたくなる、毎年書いている気がするけど今年もそんな帰省だった。とにかく家族全員元気で健康で無事であればそれでいい。そして今年またお盆や年末に会いましょう、たとえまた感謝の気持ちを言えなくても。