『疾風ロンド』を読んだ

シリアスなサスペンスかと思ったけれど、東郷や栗林といった人物の言動がどこか深刻な空気を薄める。それでいて「村一つ滅ぼす威力の生物兵器を他の誰より先に見つけて安全に保管する」という物語はどんどん進む。
生物兵器を探す者、奪いたい者の応酬にスキー場の家族が入ることで単純な奪い合いレースではなく、誰がどういう方法で見つけるのだろうかとドキドキさせる。読みやすくてサクッと楽しめる、そんな作品だった。