「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の二編。
「かわいそうだね?」はあまりのじれったさに中盤「もうー」となってしまったが、終盤の吹っ切れからの展開が爽快感に溢れていて、一気に評価が変わった。じめじめした感じの女心と感情も、最後の一行で綺麗におしまい、となっている。
「亜美ちゃんは美人」は亜美ちゃんの高校〜大学の華やかさと社会人になってからあえて苦難の道を選んでいるかのような姿がどうしても理解できなかった。決して面白くなかったというわけではない。理解できないんだけど、女性が読んだら亜美ちゃんの行動とさかきちゃんの気持ちがわかるのかな、と思った。
なかなか楽しく読めた。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本
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