ゾッとした。久しぶりに救いようのない系統の小説を読んだ。第一章の少年A、少年Bに対する先生の復讐からして恐ろしすぎる。
他人の心はわからない、それなのに他人に対してわかった気になる。各々の話、というか言い分が他者からすればズレや歪みになっていて、その歪みが関係者全員に広がって事件になっている。
読み終えても気になる部分が多々ある。その完全な咀嚼のさせない作りがよりゾッとさせる。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: 文庫
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