『闇の子供たち』を見た

幼児性愛、小児売春、小児の臓器売買。重かった。見終わった後下を向いてゆっくりと息を吐いたくらい重かった。人の命とは。東京から地図で20cmの位置に、日本から見えない闇があった。
ドキュメンタリーのような展開だけど映画として成り立つストーリーになっている。内容はフィクションだとは思えない。最後の「ある真相」は、途中伏線が見えてなんとなく読めるけれど、それがはっきりと見えるとやはり胸にぞくりとくる。
命が、子供がこんな風に扱われていいのか。目を背けたくなる現実が次々にスクリーンに映るが、見なければいけないと思い見た。「見たことをありのまままに伝える」という作中の南部の言葉を借りて、見たことをありのままに感じて、考えたいと思った。
きつい描写が多いためテレビでは絶対に放送されない作品だと思う。しかし、この「現実」をもっと多くの人が見ないといけないと思う。内容、上映館数の関係で広がりづらいと思うけれど、広がらなければいけない映画。