一番楽な、心休まる過ごし方

お酒を飲みながら音楽、読書。う〜ん、自分にとって最高の時間。時計を見たくない。砂時計をひっくり返し、さらさらと落ちていく砂を眺めながらお酒を飲むのもまたいい。何も考えず砂を眺めるという過ごし方がたまらなく贅沢に感じる。この砂が止まってくれればいいなあと思うけれど、現実には止まることなく静かにさらさらと上から下へ理を守って砂が流れていく。でもこれでいい。下まで行ったらまたひっくり返す。砂時計面白いなあ。「大きな心があれば小さなコップで酒が飲める」と昔の偉い人は言ったけれど、器の小さな自分は大きなコップで酒が飲みたい。こんなおいしいものを見つけ作ってくれている先人と酒メーカーさんに心から感謝。
今日はスピッツを聴いている。好きな曲を選んでかけると、イントロを聴くだけでその曲がリリースされた頃の思い出がパッと浮かぶ。スピッツは個人的にはなんか懐かしさの象徴だ。
いろいろ聴いていて結局最後に聴くのは、やっぱり、もちろん、どうしても、サザン。『KILLER STREET』、『Southern All Stars』ときて『10ナンバーズ・からっと』。「お願いD.J.」のオープニングから始まり「ラチエン通りのシスター」でどうしようもない思いに胸しめつけられ「いとしのエリー」で心洗われ静かに終わる。「いとしのエリー」という、あの時期に、あの歳で、この切ないメロディ、この誰にも書けない歌詞と描けない情景を歌い上げ世に出した桑田さんは本当にすごいと思う。男なら誰もが共感せずにはいられない曲。
サザンを聴きながら時間が過ぎていく。いろいろと聴きながら、結局今夜も最後は『ロックンロール・スーパーマン』で元気をもらい『真夏の果実』で静かに部屋の電灯を消して床に就くんだろう。「甘い、弱い、何にも出来ない僕が明日生きるための、頑張るための一言」をもらって、「涙があふれる悲しい季節」を思って切なくなって布団に入る。今日も誰かに助けられてなんとか生きています。たとえ誰かに助けられても、助けられていると思っても生きていればそれで最高。また明日も生きていけるし始まる。