『トワイライト』を読んだ

重要な小説。現代人にとって非常に重要な小説だと思った。
ドラえもんをただ楽しい話ではなく、「どこでもドアはないんだ」と思ったり、「ジャイアンのび太をいつもいじめるけど、それでも二人は遊ぶんだよなあ」と楽しさとは逆の面で読めてしまう歳になったらぜひ読むべきだと思う。
悲しさと行き場のない虚しさに溢れている作品。誰もが自分なりに正しいと思ったことをしているのに、結果は悪い方向へと行ってしまう。夢は夢となり、小学校の頃輝かしい未来だと思っていた21世紀は厳しい現実。それでも生きる姿が、ある。
最後にタイムカプセルを埋めるシーンに僅かだけど確実に未来が輝いていた。重要な小説。
太陽の塔にある現在の顔の意味を考えながら、読了後もう一度表紙を見た。

トワイライト (文春文庫)

トワイライト (文春文庫)