『宿命』を読んだ

全てがわかった後、待ち合わせた幼き頃からのライバルの話でタイトルの『宿命』の意味がわかる。ここらへんは非常にうまいと思った。
同じ東野作品でも『秘密』のほうがタイトル、タイトルの意味がわかる過程がうまいと思ったけど、この『宿命』も良い。『宿命』の本当の意味だけでなく、事件の流れ、真相、隠されてきた秘密がよくできているので全体的なパッケージとして綺麗にまとまっている。
『宿命』の真の意味が読んでいる途中で大体わかり、どっちがどっちなのかも予想できたけど、それでも最後の一言にはにやりとしてしまった。

宿命 (講談社文庫)

宿命 (講談社文庫)