そういえば

履修漏れに該当している高校出身の後輩とこの前話をした。やっぱり必修受けないまま卒業していた。
だけどそいつはそのことを知らなかったようで、ニュースで知って驚いたらしい。当時先生が「このことは秘密ね」っとさらっと言ったことがあるらしいが、「このこと=履修隠し」とはわからず、何のことを言っているんだろうと思う程度だったらしい。
確かに高校は義務教育ではなくて選択科目もあるとはいえ、大学に比べて「単位」というイメージは全然ない。生徒からしたら「とりあえず時間割通りに授業受けていればいいだろ」ぐらいの感覚だ。
結局補習70回だとかリポートだとか、さらには補習50回でいいだとかいうところで決着がつきそうな今回の履修漏れ。
実際に履修漏れを経験した人の話を聞いて、生徒はこの場合悪くないなと思った。先生が「秘密ね」と言ったということは間違いなく先生は違反と知っていてやっていた。
それよりも一番かわいそうなのは全ての授業を漏れなく受けて受験にむかっている「普通の」受験生だ。
普通に全ての授業を受け、受験とは関係ない科目も受けて頑張ってきているのに他ではズルをしている。しかもまともに受けた生徒より履修漏れだった生徒のほうが受験に関係ない授業を受ける時間が少なくなる。
実際の時間にするとかなりの差が出る。その時間は高3という今しかない時間であり、とても重いものだと思う。
補習減らします―これって本当に「救済」なのだろうか。補習地獄になりそうだった生徒は救われているけど、一番頑張ってきた生徒は全く救済されていない。負担軽減のためとはいうけれど、軽減もなにも今までしっかりやってきた生徒には何もなしか。
正直者が馬鹿を見ているような気がする。それでいいんだろうか。「救済策」を向ける方向がなんかおかしい。
負けるな、正直者の受験生。