マルコビッチ・コード

タダ券持っている友達に誘われ見てきた。一般公開前からキリスト教の冒涜だとか不買運動だとか実はそれが売名行為だとか騒ぐと余計宣伝になるとかカンヌで酷評の記事が出たりとか記事書いたのはキリスト教信者だからそうなっただとか、とにかく場外の話題がいろいろと盛り上がっていたような気がする。
私は原作読んでいないので、あくまでも映画の感想。
面白かったです。カンヌでは失笑され酷評されたというけどそこまで言われるものかなあと思った。
ノンストップでどんどん話が展開していくので、2時間30分のだるさや冗長さを感じないまま終わった。ただ、前評判で詰め込みすぎて内容がよくわからないと言われているのもちょっとはわかった感じがした。
内容が難解なのではなく、人物の関係がわかりにくいのだと思う。見ている時に「あの人は隠したい派で、この人は晒したい派で、あれ?でもさっきはこっちで、俺がお前でお前が俺で・・・」みたいな場面が結構あった。そこがちょっと難しかった。
でも数々の謎解きの場面はよくできているなあと思ったし、結末もうまいと思った。星空の・・・の最後で終わったと思った後にもう一度大きなヤマが来たのはびっくりした。あそこの表現は小説ではどうやって映像化したんだろうと考えてしまった。
私はキリスト教信者じゃないので宗教的なことはよくわからないけど、他の映画と同様にエンターテインメントだと思って見ればいいんじゃないのかなと思った。小説読んでいないので多少人物の関係に難しさはあったけど十分面白かった。