よく考えよう、お金は大事だよ

悪い欽ちゃんこと村上メンバーが逮捕された。やっぱり「聞いちゃったって言ったら聞いちゃった」というおもしろ言い訳でも悪いことしちゃダメだし、ルールの範囲内なら何してもいいというのは、5カウント以内ならフォークでも釘でも使っていいというブッチャー的な考えなのでやっぱりダメだろう。
ただ、金儲けということ自体は悪くないと思う。親の金で苦労も節約もせずぬくぬくと遊びほうけているような子供や大人に比べたら、しっかりと自分の頭使って自分の身をもって増やそうとした行為は悪くないと思う。
ただ犯罪は犯罪。捜査が進み実は計画的だということがわかってきたから、そういうやり方での金儲けはダメだ。本人の言葉を借りれば「証券のプロ中のプロが『インサイダーやっちゃう』とか言っちゃいかん。あれは言っちゃいかん。うちの子にも影響出た」。
そんな今回の事件で個人的に一番気になったのは、逮捕された時の街のインタビューで「汗水たらして働けよ」というのが多かったこと。
それを言われたら世の中の結構な仕事が否定される。私がやっていることも否定されてしまう。システムを作るために室内でひたすらプログラム書いて構築したり、新しいスタイルを提案するために案を練っている人たちは汗水たらして働いていないことになってしまう。
村上メンバーのやっていることは法を犯す、または法の範囲内なら何してもいい、という状態の前は普通の仕事だったと思う。四季報などを読み、膨大な量の資料に目を通し次の次を必死になって考えお給料稼いでいたと思う。
仕事というものが非常に増えているのだから、汗水たらす=良く働いている、という概念ももういい加減変えたほうがいいと思う。いろいろと頭使いアイデアを考え目をしょぼしょぼさせながらやっている身としては街のインタビューで「汗水たらして働け」という言葉はカチンときた。バイトではそれこそ汗水たらしているが。


まあ、結論としてはやっぱりお金の学習には駄菓子屋がかかせないと。小学校で英語を必修化させる前に駄菓子屋での買い物を必修化させたほうがいいと思う。
「大切に使いなさいよ」と言われて貰った100円をカードダス5枚買ってあっという間に終わったあの日。
「次こそキラが出る」という根拠のない勘で最後の20円を使いダブりカードが出てきたあの日。
大きなスーパーボールが欲しくて何度も行ってくじを引きとうとう手にしたあの日。
10円のヤッターメンを買い100円が当たって歓喜に打ち震えたあの日とヤッターメンのあの味。
100円をいかに使うか、いかに当てて増やすか、いかに満足するか、子供ながらに100円でかなり頭を使った。
あれも一種のマネーゲーム。家から遠い所にあったけどよく行った駄菓子屋。実家に帰ってあそこの前を通る時はついつい見て、時々中で買っちゃう。こんなに狭かったっけ、と思いながらくじを引いたりヤッターメンやゼリー買ったりする。
楽しかった。あそこから学んだものは今も活きているな。駄菓子屋でのマネーゲームは最高に面白い。