八雲の第4弾。子供の幽霊が出ると噂される小学校のプールのポンプ室で左手首だけが残り他は骨まで燃え尽きた死体が発見された――――
相変わらず場面展開の速さが気持ちいい。非常に読みやすい。八雲の視点と後藤刑事の視点、晴香の視点がちょうどいい時に切り替わり、それらが段々と一つのところに集まっていくのは読む者をひきつける。
ただ、今回はラストのほうの展開に無理があったと思う。主人公は死者の魂が見えるので、そういう超常現象に関しては問題がないけど、謎解きの展開に厳しいものがあった。謎解きも結構前のほうでわかってしまったので今作はちょっと意外性がなかった。
しかしまた今回も様々な謎が出たので次回作に期待。
- 作者: 神永学
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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