父の夢 娘と静かに 夜空見る

口から生まれてきたとか、あなたは喋らなければ良い人なんだけどねと事あるごとに言われた私に似たのか、とにかく娘は喋る。まだはっきりとした喋りではないけど、Dr.スランプのガッちゃんのようにうるぴっぽーくるぴぷーと一人でも常に何かを話している。


全く無言よりは「あったー」とか「ワンワンいなーい」とか言ってくれるほうが楽しい。でもいつかは静かに空想に耽るような子にもなってほしい。
暖かい夏の夜に、縁側でもベランダでも外が見られてゆっくりできる場所で、親子で静かに無言のまま空を見上げてみたいな。各々が空想でも願い事でも好きなことを思って夜の時間を贅沢に過ごしてみたい。
細やかな夢だ。口から生まれた父に似たから当分は無理かな。