戦争映画というと暗く悲惨なものを想像してしまうけど、この映画は違った。
冗談を言い合ったり絵を描いて楽しんだりと、戦時中でも日々を明るく過ごしていた人がたくさんいた。戦争中とはいえどこか非現実的な感じがあり、非日常が日常に溶け込みながら暮らしていたのだろうと思えた。
しかし終戦が近付くと非日常が日々の生活に侵食していき、悲しみや暗さが人も町も覆っていく。その中でも人は笑いなんとか明るく生きようとしていく。
戦争部分だけではなく、若くして嫁ぐこと、その家でストレスを抱えながら生きること、それでも前を向いて生きていくことと、現代にもある悩み、感情が力強く描かれていたのがよかった。それでも生きていく。
この映画を見ると戦争はなぜだめなのかがわかる。日常が失われ、一生悲しみを背負う人が生まれる。
最後の場面、本当に泣けてきた。痛みや悲しみを背負っている中に希望があってよかった。
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2017/09/15
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