今年も来ました

白に青文字の特徴的なハガキ、そう、奨学金の残り金額の通知ハガキ。
残りは約170万円。まだまだ先は長い。でも返すぞ。奨学金のおかげで大学に行けたしいろいろな新しいことを知り、経験でき、楽しめたから。


奨学金の返済が厳しい、返さない人が増えたというニュースは度々出る。滞納するとブラックリスト入りして他のローン返済やクレジットカード審査が通らない、ひどい、というニュースに対しては「借りた金返せよ(逆ウルフルズ風)」と思う。
自分が奨学金借りようと高3の夏休みに奨学金面接に行く前には、親から何度も「奨学金というのは借金だから、将来働くようになったら必ず返さないといけない。返済期間は長いけど月々の金額はそこまで大きくはないから、給料もらうようになったらまずその分は取っておきなさい。奨学金は借金だ」ということを言われた。職に付けなくてもバイトしてでも返せとまで言われた気がする。


奨学金は借金である。だから滞納したらそれ相応の制限や取り立てがあるのは当たり前だと思う。それを取り立てるほうが悪いというのはお門違いもいいところだと思う。
「当時は高校生で奨学金のことをよくわからなかった」というインタビューを読んだこともあるけど、そんなはずないだろ……奨学金=タダでもらえるお金という認識を親も本人も思っていたということになるけど、そうだとしたら借りてはいけないレベルだと思う。
学生支援機構も思い切って「奨学金は借金です。お金をあなたに貸すのだから将来返すのは当たり前です。返さないと取り立てます。高校生でもそれを理解し、その上で同意してください」と大きく表示するべきだと思う。


私なんて適当自堕落人間は、奨学金のおかげでこうやって社会の端っこにいられると思う。奨学金返さないといけないから働かないといけない、貯金しないといけない―どこかでこういう思いがあったからなんとか就職してお金を少しずつ貯めていけたのだと思う。
奨学金なんて借りずに済む、借金ゼロスタートで社会人になれる人は恵まれているし羨ましいと思うけれど、奨学金借りることで得られることもある。


学生時代に学ばせてもらった、楽しませてもらった奨学金、今後も毎月返していこう。
奨学金は借金です。