『2009年6月13日からの三沢光晴』を読んだ

名著。読んでいる時も、そして読み終わった時もとにかく何かじわりと熱いものに包まれているような気持ちだった。素晴らしい一冊。
あのリング禍があった一日や真の原因だけではなく、その後についても書かれている。三沢光晴に関係した人、慕う人全員が「三沢さんならこんな時どうするか?どう考えるか?」を考えていることがとても印象的だったし、同時に三沢ファンである自分も時々選択に迷う時や辛い時にそう考えていることを改めて気付かされた。三沢光晴を尊敬する人はみんな同じことを考えるんだなと思ったし、それくらい三沢は困難から逃げずにいつも立ち向かっていた人だったんだなと感じた。「三沢さんならどうするか?」とみんなが思うと同時に、ファンも含めてみんな「三沢さんには今も元気でいてほしかった」と思っているだろう。それが少し胸にチクリとくる。
詳細に感想を書きたいと読み終わった直後は思っていたけれど、自分の胸にしまっておきたいこともあるし、もっと多くの三沢ファン、プロレスファンに先入観なしに読んでもらいたいので詳細は書かない。ただ、本当にこの本は名著。単なるインタビューやドキュメントで終わっていない。絶対に読み返したいと思った一冊。


2009年6月13日からの三沢光晴

2009年6月13日からの三沢光晴