うーん、中途半端。長編で序盤からぐいぐい読ませる内容なのに、最後が中途半端なまま終わってしまった。
閉鎖的な地方の空気、加害者の親戚に地元の名士がいるという設定、不安定な中学生だから揺れ動く供述などの伏線がたいして活かされないまま急に締めくくられた感じがした。何より名倉君はなぜあのような正確なのか、結局彼は何を考え過ごしていたのかといった内面的な部分がはっきりしなかったのが残念。
読ませる長編で期待しながら読んでいただけに終わり方が残念。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/02/07
- メディア: 単行本
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