大学という出てから感じる素敵な空間と、そこで起きた悲しい事件。死の動機も事件の動機もせつない。すれ違いが二つの事件を生んだ。事件の真相がわかってすっきりするというよりははっきりとした悲しみと悩みが出てくる。
そしてラストが、せつない。はっきりとした結論は言っていないのにお互い理解しそして去っていく。あの会話でわかる二人は学生時代をしっかりと共に過ごしていたのだろう。だから余計せつなく感じる。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/05/08
- メディア: 文庫
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