封印された蔵のトリックは読み進めているうちにわかったけれど、瓢と匣のほうは犀川先生が実演するまでわからなかった。なるほど、そういうことか。事件よりも瓢と匣のほうがずっと気になっていたので、この謎がわかった時点で満足。
もう一つの「ごちそうさま」の謎はわかりやすかったが、そんなことをそういう意味で言う国枝先生の一面に驚いた。
人間的な面でいえば「血の病」騒動でとった犀川先生の行動が一番驚いたが。この作品の中で最大の驚きだったかも。いろいろな人物の人間的な面が多く見られた作品だった。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/03/15
- メディア: 文庫
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