重松作品らしい、心にぐさっとくるけれど最後には心温まる12編。
4月から一人暮らしを始める学生・社会人、もしくはこの季節になるとかつて一人暮らしをしていた時を思い出す人にはぜひ読んでほしい一冊。きっと今までの生活がもっと愛おしく思え、これからの生活にちょっとだけ自信がつくと思う。
さすが重松さん、と思える安定感だけど、それを超える心揺さぶられるところまではちょっといかなかったのが残念。間違いなくいい一冊だけど、散々泣かされてきたわがままな重松ファンとしてはさらに上を期待してしまう。
「拝復、ポンカンにて」「島小僧」「さくら地蔵」が特に好きだった。今後夏・秋・冬と刊行される予定なので今年一年ずっと楽しみが続きそう。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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