天に昇る 龍が如く!

龍が如く 見参!』クリア!
いや〜面白かった。1,2から舞台だけじゃなく時代も一気に変わったので、初めは龍が如くの世界観は大丈夫だろうかと思っていたが全くの杞憂に終わった。ストーリー、人物像、サブ要素など全てが充実していた。桐生は桐生としてしっかりと江戸時代を生きていた。今までは素手か拾うか買った凶器のみの戦いだったけれど、今回は十字キーで一刀、二刀、大太刀、小太刀、素手、煙管などと切り替えられるのでできることの幅が広がった。それら各々のヒートアクションを「天啓」で習得できるのでいろいろと武器を替えて戦いたくなる。一応全て「我、天啓を得たり」をしたはずなので攻守のバリエーションは最後のほうはとても多くなった。
サブ要素の充実具合は、本線と別にもう一本ある感じで、一本で二本分楽しめるような感じだった。本線だけを進めることもできるので、それだけをやれば多分結構早くエンディングまで行くと思う。サブストーリーもできるだけ取りこぼすことなくやっていったのでボリュームはめちゃくちゃあったように思えた。「依頼」は83件、「掛廻」は20件、「手配帖」は19件終了させた。「修行」では滝に打たれて某M字の女王様の前世と思われる女性のエロエロ煩悩吹き飛ばしたり、カカシばっさばっさ斬ったり、流鏑馬で矢打ったり、川原でスイカ斬ったり、武器と素手の道場に通ったり、天狗と戦ったりといろいろなことができてお腹いっぱい。娯楽も将棋に麻雀、チンチロリン花札遊郭でのお座敷遊びと非常に充実していていくらでも遊べる。
これらサブ要素が本線並に壮大な話やムービーになっていることが結構あったので、サブとは思えないほどガッツリ楽しめた。特に某発明でのイベントは壮大さが伝わってきて印象深かった。あとは筋太郎のサブストーリーと豆太郎のサブストーリーもよかった。どっちも最後まで見ると胸にじんとくる話だった。
あえて不満点を挙げるとすればエンディングかなあ。1,2はしっかりと「終わり!」という感じの終わり方(戦い方)だったので、まさか今作ここがラストかよ、と思った。爽快感を求めてあそこのラストの後のできるのかなあと思った。クリア後の追加でできたらいいな。あとエンディングテーマ。1,2のエンディングテーマは本当に素晴らしく、感動するストーリーにぴったりと合っていてエンディングロール中に曲を聴きながら余韻に浸っていた。今作は「ん?なんで?」という感じ。時代に合わせず現代の曲というのはいいが、エンディングには合っていなかった。同じ現代の曲でオープニング曲のZEEBRAの『Bushido』はオープニングムービーと合っていて最高に格好よかっただけに残念だった。ちなみに『Bushido』は一度あのオープニングムービー見ながら聴くとハマッてしまう。
まあ不満点といえばそこらへんだけれど、それより遥かに良い点が多いので全体としては大満足。本当に買ってよかった。やってよかった。『龍が如く』というゲームが出てよかったなあと思った。
クリア後にクリア後メニューというのが新たに出てきた。これがまたいろいろと楽しめるようになっていてクリア後もユーザーを飽きさせない作りになっている。潤沢な資金で好きなだけ京都を漫遊できるモード、バッサバッサと百人斬り・褌一丁で清水寺駆け上がり・相撲のようなルールのバトルなどなどができるモードとたっぷりと楽しめそう。本線は一度始めると面白すぎて止められず一気にやってしまったので、クリア後メニューはじっくりと一つ一つ極めていきたい。
クリア直後にこんなことを考えるのはわがまますぎると思うけれど、続編は出るのだろうか、どうなるのだろうか。続編物のマンネリ化は見事に打破されたので、次はこのグラフィック、進化したシステムでの神室町での桐生が見たい。まだPS3のパワーは全然出し切れていないと思うので、さらに作りこまれたグラフィックの新宿、いや神室町神室町を走り回る桐生を見たい。
面白かったぞ、龍が如く!ありがとう!あ、そうそう、最後に、真島の兄さんやっぱりすごすぎる!