「住めば都」はガチ

眠らない街闘凶では恐ろしい目にばかり遭うのだろうと思っていたが、実際暮らしてみるとそんなことはなかった。
順応というのは恐ろしいもので、初めは全然できなかった乗換えや電車内で立ちながらの読書も普通にできるようになった。満員電車なんて嫌だ!と思っていたが、毎日乗っているとだんだんと流れが見えてきて、今は空いている時間と空いている車両を見つけられ満員電車とは無縁の生活になった。電車は苦痛を受ける乗り物ではなく高速で移動させてくれる乗り物になった。う〜ん、順応、慣れというものは不思議だ。いつの間にか見についている。
物が高いというイメージがあったがそんなことはなく、ちょっと街に出れば大抵の買い物は揃うし便利に感じる。そもそも他の所より闘凶で売っている物が2倍とかするわけがなく、結局闘凶は高いというのは家賃のことなのかなと思う。学生時代より狭い貧乏長屋に住んでいるが、住む前は広い部屋から狭い部屋になんて無理だよという思いはどこへやら、快適に過ごしている。掃除がしやすくなってむしろ楽になった。金銭感覚が変わるかと思っていたらそんなこともなく普通に生活できればそれでいい。
結局どこに行ってもなんとかなるんだなあと思った。どこにいこうと自分は自分、新しい環境に浮かれたり自分を見失ったりすることがなければフツーに過ごせる。住めば都って言葉、本当だったなあ。